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【10月のお話し】
国立天文台のホームページによれば、今年の中秋の名月は10月6日とのことです。
三日月や満月のように月の満ち欠けを数えることを古くは「数む(よむ)」と言ったそうで、天平宝字元年(758)12月に大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ「月よめばいまだ冬なり」が『万葉集』に収められていることや、月を神格化した夜の神である月読命(ツクヨミノミコト)の神名が『古事記』に登場することからもご存知の方がいらっしゃるでしょう。
出羽三山の中で最も標高の高いことで知られる月山頂上の月山神社には月読命が祀られ、多くの修験者や参拝者を集めていますが、明治期までは本地仏である阿弥陀如来が祀られていたことが、八合目に広がる弥陀ヶ原の名に残ります。秋の夜長に月の満ち欠けをよむ、穏やかな季節の訪れです。
合掌