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【11月のお話し】
高市首相が総裁選中の発言で話題となった奈良公園の「鹿」は、藤原摂関家のトーテム(特定の集団や人物、部族や血縁と宗教的に結び付けられた動物や植物などの象徴のこと)で、奈良時代に鹿島神が常陸の国から白鹿に乗り奈良の都へ来て春日明神になったとされる春日大社の伝承からも、藤原家が常陸の国にルーツを持つことが読み取れます。
また、藤原家の持つ荘園には地名に「鹿」の字が付けられたことも知られています。四街道市内でも鹿渡(しかわたし)・鹿放ケ丘(ろっぽうがおか)などの地名が藤原家との関係を匂わせますが、加曽利貝塚からは鹿の骨が多く出土していることからも、当地に鹿が多かったことが由来なのかもしれません。
秋は鹿たちにとって恋の季節です。気が荒くなっている鹿たちには十分にお気を付けください。
「 奥山に もみぢふみわけ なく鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき」
合掌


