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【3月のお話し】
一昨年に出雲弥生の森博物館で開催された「ハエのさなぎから探る古代の葬式」は
5世紀頃に築造された古墳からハエのさなぎが付着している鉄剣や鉄斧などの副葬品が出土していることから
死後しばらくしてから遺体と副葬品などを埋葬施設に納めたものと考えられるという
古墳時代の弔い方を窺い知る上で非常に刺激的な展示でした。おそらく一般の人々が亡くなった時にも同様に
ハエが活動するほどの時間をかけてゆっくりと死を確認しながら故人の鎮魂を祈る「モガリ」の風習があったのでしょう。
古代のムラ社会において、遺族は故人が腐敗するまで遺体に寄り添うことによって伝染病の発生源となる恐れがあるため
一定期間、外出時に一目で分かる服装を強いたと想像することはできないでしょうか。
これが現代も残る喪服の起源の一つではないかと考えております。
合掌
水白鍋古墳 石川県中能登町 5世紀前半