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【9月のお話し】
檀徒さまから「お坊さんのことは何とお呼びしたら良いでしょう?」というご質問を多くいただきます。
たしかに僧侶同士の呼称は、それぞれの立場や階級などによってさまざまに使い分けるのですが、皆さまがお気になさる必要は無いでしょう。
当山では僧侶方のご宗旨を問わず「〇〇先生」とお呼びしておりますが、お叱りを受けたことはありませんのでご参考になさってください。
ここまで書いて、実は失礼に当たるのではと思い先生の語を調べると、平安時代初期には学芸に長じた人や学者をいう用例があり、鎌倉時代には先に生まれた人や年長者の意味で、江戸時代後期になると師匠や教師の意味で、明治時代後期には医師など専門家や指導的立場の人を敬っていう用例がみられるようです。
どちらの用例も僧侶の立場からは恐れ多いことですが、他人を侮って言う用例も江戸時代には用いられていたようで安心しました。
合掌
出典:国立国会図書館「NDLイメージバンク」