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1月のお話し
合掌 令和六年の年頭に当り、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
日本は言霊(ことだま)の力によって幸せがもたらされる国である、と山上憶良が『万葉集』に詠っているように、私たちの用いる言葉には霊が宿っており、その霊がもつ力が働いて、発した言葉通りの結果を実現するものと古代より信じられておりました。換言すれば、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされたのです。
こうした観点から考えますと、お正月に「あけましておめでとうございます」とご挨拶されることは、ご家族やご友人方に対し言葉で祝賀する、言祝ぐ(ことほぐ)願いが込められているのですね。相手を心から思いやり、素晴らしい未来を祝福する言葉を発する一年としたいものです。
皆様のご多幸を心より祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。再拝
令和六甲辰歳 元旦