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2023.06.01

6月のお話し

【今月のお話し】

山形県のほぼ中央部に位置する出羽三山は、月山・湯殿山・羽黒山の総称で、古くより熊野三山に比肩する霊山として信仰を集めてきました。千葉県は出羽三山信仰が盛んな地域として知られており、ある集計では三山碑の数が山形県に次ぐ第2位の128基で、出羽三山信仰に関する県内最古の石碑は寛永5(1628)年に建立された供養塔であることからも、その分布範囲の広さと継続性に特徴があるのだそうです。写真のような三山碑をご覧になったことのある方も多いことでしょう。今なお三山講・奥州講・八日講などの名称が残る出羽三山の講では、出羽三山の参詣を果たした人は行人(ぎょうにん)と呼ばれ、集落内の虫送りや雨乞いなどの宗教的な役割を果たし、行人が亡くなった時には二番葬礼など独自の葬儀が営まれていたと古老より伺いました。6月1日は湯殿山の山開きが営まれます。中腹にある湯殿山神社は「語るなかれ」「聞くなかれ」といわれ、本宮は撮影禁止、裸足で参拝する神秘的な境内です。非日常の聖地を一度ご参拝されてはいかがでしょう。合掌

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