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2023.01.02

1月のお話

合掌 令和五年の年頭に当り、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

お正月に欠かすことのできない餅ですが、関西では丸餅を、関東から東北にかけては四角い切餅を召し上がる方が多いようですね。

お供え物としての鏡餅の由緒には様々ありますが、近畿地方の山間部には、割竹で十文字に縛った鏡餅をお堂の長押や柱に掛ける懸餅(かけもち)という風習が残っていることから、往古は祈願に用いていた鏡を餅に代えたものが鏡餅となったと考える学者さんもいらっしゃるようです。

かつて集落の共同作業として餅花や鏡餅を作って寺社に供えていた光景をご記憶の方もいらっしゃるでしょうか。こうした古い風習は、核家族化などによって、鏡餅を三宝に盛って家ごとに歳神様へお供えするようになっていったのでしょう。

時代は変わっても、新たな一年が素晴らしい年であるように、との願いは今も変わることがありません。皆様のご多幸を心より祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

令和五癸卯歳 元旦

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