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2022.12.01

12月のお話

早いもので令和4年も師走、まさに白駒(はっく)の隙(げき)を過ぐるが如しです。

日短きこと至(きわま)ると書く冬至は、太陽の力が一年で最も弱くなることから死に最も近い日と考えられた反面、この日を境に太陽の力が再び強くなっていくことからまた、人々が再生を願う日でもありました。

肺結核が悪化して寝たきりであった正岡子規の「仏壇の 菓子うつくしき 冬至かな」の句は、古くから冬至という年中行事に再生への願いが込められてきたからこそ、仏壇に供えられた菓子を「うつくしき」と詠んだのではないかと思うのです。

皆さまも再生を願って小豆粥やかぼちゃなどを召し上がり、柚子湯に入り体を温め、心身共にポカポカと暖かく新年をお迎えください。

当山の修正会は、来たる新年1月2日と3日との両日、午前10時と午後1時との二座ずつ

ご祈祷いたします。

なお、三が日は恒例の生姜湯をお接待しておりますので、皆さまお誘い合わせの上でお参りください。

合掌

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