トピックス

2024.09.01

9月のお話し

連日の熱戦が続いたパリオリンピックも閉幕しました。期間中灯されていた聖火は、ギリシャ南部のオリンピアにある古代オリンピア競技場と神殿の遺跡で太陽の光を集めて採火されたそうですね。
一方で、日本の聖火信仰については、比叡山や高野山などで灯され続ける不滅の法灯が良く知られておりますが、他にも立石寺や羽黒山奥の院などでも明治期まで聖なる火が燃やし続けられていたことはあまり知られておりません。
ちなみに、古来の聖火は煌々と燃える炎ではなく、炉に大榾(おおほた・太い薪のこと)が焚き継がれるもので、厳島神社の別当寺であった大聖院霊火堂の「消えずの火」だけが1,200年以上消えることなく、昔ながらの炉火として今なお焚き継がれております。この聖火については、八幡製鉄所の溶鉱炉や平和記念公園の平和の灯火の種火になっていることでご存知の方も多いことでしょう。
日本の聖火は、参拝する人ごとの願いを智慧の光明に変えて、今日も燃え続けています。合掌

2024.08.22

8月16日 盂蘭盆会

8月16日(金曜日)午前10時、正午、午後2時、午後4時より副本堂にて盂蘭盆会を厳修致しました。

職衆には真言宗、日蓮宗、曹洞宗の僧侶が出仕。

多くのご参拝者にご参列お焼香を頂きました。

台風接近の中、多数のご参列有り難うございました。合掌

2024.08.21

秋季彼岸会のご案内

当山におきましては、下記の日程にて秋季彼岸会を営みます。

当日は仏教各宗の僧侶による大法要の中で施主さまとご戒名を読み上げますので、ご供養を希望される方は寺務所までお知らせくださいませ。

また、ご参列の方には季節の炊き込みご飯をお接待いたしますので、皆さまには是非とも平服でお参り下さいますようご案内いたします。 合掌

日時

9月21日(土)午前11時~

9月22日(日)午前11時~、午後1時~、午後3時~

9月23日(月)午前11時~、午後1時~

2024.08.02

お盆の施餓鬼棚を設置いたしました

当山では仏前の荘厳と施餓鬼棚の設置が完了し、お盆を迎える準備が整いました。

皆さまのご参拝をお待ちしております。合掌

2024.08.01

8月のお話し

お盆の行事は、家ごとにご先祖さまを精霊棚などに迎えて供物を捧げ、僧侶を招いて供養します。ところが、ご自宅に帰ってこられるのはご先祖さまだけではなく、災いをもたらすような悪霊といった存在も一緒に付いてきてしまうと古くより考えられてきました。お盆の飾り物が金ピカしていることや、盆踊りに着る浴衣に派手な柄が多いことなどは、こうした悪霊をあの世に送り返すためのまじないの意味もあったとされます。
また、お盆に限ってはお供え物を食べてはならないという言い伝えも多くの地域に伝わりますが、お下がりをマコモに包み、16日の夕方に近所の川へ流す風習も、悪鬼となった御霊や疫病の神などを神泉苑に流して清める京都の祇園祭と同じように、悪霊を水に流す信仰から起こったものであると解釈できそうです。送り火は、ご先祖さまとともに、私たちに災いをもたらす悪霊たちもあの世へ送ります。ご先祖さまや神仏のご加護を頂戴し、残暑を乗り切りましょう。合掌

2024.07.19

8月盂蘭盆会のご案内

当山では、下記の日程にて8月盂蘭盆会を営みます。

当日は仏教各宗の僧侶による大法要の中で施主さまとご戒名を読み上げます。

皆さまには是非とも平服にてご参拝下さいますようご案内申し上げます。

日時 令和6年8月16日午前10時~、正午~、午後2時~、午後4時~

※満席の為、ご参拝希望のお申込は終了いたしました。
尚、3階の稲毛陵苑は通常通り開苑しておりますのでどうぞお参りくださいませ。

2024.07.19

7月16日 盂蘭盆会

7月16日(火曜日)午前10時~、正午~2座副本堂にて盂蘭盆会を厳修致しました。

職衆には真言宗、日蓮宗、曹洞宗の僧侶が出仕。

多くのご参拝者にご参列お焼香いただきました。

多数のご参列有り難うございました。合掌

2024.07.04

7月3日 毘沙門天王祭

7月3日(水曜日)11時より本堂にて「毘沙門天王祭」を厳修致しました。

当日は真言宗、日蓮宗6僧が出仕し、住職より参拝者お一人お一人にご祈祷致しました。

ご参列いただいた皆様に精進カレーをお接待致しました。

多数のご参列有り難うございました。合掌

2024.07.03

6月20日 夏安居

6月20日(木曜日)午後4時より当山僧侶20名以上が出席し、安居会を営みました。

前半では、長年にわたり患者さんやご家族の感情を傾聴する看護師を育成してこられた看護師の荒木先生より「相手の辛い話に耳を傾ける時、あなたの心は・・・?」と題してご講義をいただき、後半は、内科医としてご活躍される医師の永井先生より「喪失に伴う悲しみに寄り添う」と題してご講義をいただきました。

ご遺族のお話しを伺う機会の多い私たち僧侶に対し、自身が悲しみに押しつぶされない実践的な論理をご講義いただけましたこと、先生方には心より感謝申し上げます。合掌

2024.07.02

7月のお話し

人は死ぬと別の世界に行くという信仰は古くからあったようで、行先として恐山や比叡山などの山の上や、竜宮伝説などで知られる海の彼方、黄泉の国などで知られる地の底などが想定されました。このなかで、亡くなった先祖を山上の他界に送る祖霊信仰の例としては、鎌倉時代から江戸時代の銘を持つ石板に先祖の戒名や施主名が彫られた板碑や、30cmほどの細長い石製卒塔婆に戒名などを彫刻したものなどが各地の霊山に数多く伝わっております。
これらの卒塔婆は、当時の民衆たちが死者の世界である霊山での先祖の安楽を願って、廻国聖や山伏などに供養を頼んだことの左証でありましょう。また、山形県の広い地域では、ご遺骨の一部を立石寺奥の院に納める風習が現代に伝えられますが、松尾芭蕉が元禄2年(1689)5月27日(新暦7月13日)に「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだ立石寺の岩塔婆群も、納骨に併せて彫られたものでした。蝉の声にも先祖を想う夏の訪れです。合掌