2023.07.06
毘沙門天王祭のお話し
【毘沙門天王祭のお話し】
本日は年に一度の大祭にあたる毘沙門天王祭にようこそお参り下さいました。
さて、本日は仏さまの持ち物やお姿の違いについてご紹介いたします。皆さまが目にされる毘沙門天さまは、その多くが、長い鉾や仏塔を手にされていることでしょう。長い鉾には、毘沙門天さまが仏界の北門を守る門番の意味があります。また、仏塔は仏さまとその教えの象徴ですから、毘沙門さまの異名である多聞天、つまり仏さまの教えを多く聞かれたことを表わしているのです。これに対し当山の毘沙門天さまは左の手に三鈷杵という仏具を持ち、右手を腰に当てておられます。三鈷杵には魔物除けなどの意味があり、腰に当てた右手には、この毘沙門天さまが財福のご利益を象徴する如意宝珠そのものであるという意味があります。如意宝珠は大海に住まう龍の王が持つ珠といわれ、財福や幸福など私たちの願いのままに授けて下さる有り難い功徳があると伝えられます。当山にお祀りする毘沙門天さまは、災いを除け、財福を授けて下さる仏さまなのですね。本日は皆さまの厄を払い、たくさんのご利益をいただけますよう、心よりご祈祷致しました。ご参拝、有り難うございました。合掌